その2


 路面電車で市内に戻り、原爆ドーム前で降りる。あそこは高校生のときに修学旅行で行ったぶりだったんで、今見るとさらに衝撃的でした。原爆資料館にもいき、爆心地の様子や原爆のすさまじさを改めて実感しました。少し偏った考え方になるかもしれないけど、原爆を落とした時のアメリカの悪意が垣間見えて非常に不快だった。


 だってさ、朝の通勤ラッシュ時を狙ったり、落とす前に一度飛んできて何もせずに帰って、市民を油断させたところを狙ったり、原爆を落としたら一番効果的な(被害が大きい)都市をわざわざ無傷に保っておいてそれから落としたことなど。どうも原爆実験を楽しんでるようにしか思えなかった。置いてあったアメリカが撮った原爆前後の航空写真なんて、素直に見れなかったよ。


 あと印象的だったのが、「食べられなかったお弁当箱」。アルミの弁当箱で、中身が黒焦げになって残ってました。「弁当を食べる」っていう少女のささやかな楽しみさえも奪ってしまったんですよ。やっぱり、平和が一番ですね。つくづく実感しました。


 外に出て、広島市民球場を横目に、路面電車で広島駅に到着。昼にもう一度お好み焼きを食べた。