アメリカ東海岸を席巻したハード・バップと時を同じくして西海岸で拡大したもうひとつのメインストリーム、ウェストコースト・ジャズを紹介しましょう。ウエストコースト・ジャズはハード・バップと理論上の区別はありませんが、西海岸特有の文化・雰囲気によく合う落ち着いて都会的なサウンドが特徴です。
チェット・ベイカー
「ジャスト・フレンズ」
「ゼア・ウィル・ネヴァ―・ビー・アナザー・ユー」
次に紹介するのは40年代から50年代にかけてウェストコースト・ジャズの第一人者として活躍した、白人テナー奏者、スタン・ゲッツ
「枯葉」
「セブン・ステップス・トゥ・へヴン」
60年代にはブラジル音楽のボサノヴァをアメリカに紹介し、大ブームを巻き起こしました。そのためジャズとラテン音楽を融合させたイノベーターとしての側面も無視できません。
スタン・ゲッツ&アストラッド・ジルベルト
「イパネマの娘」
「コルコヴァード」
最後に紹介するのはこの人。ピア二ストのデイヴ・ブルーベックと アルトサックス奏者のポール・デスモント!
「テイク・ファイブ」
「A列車で行こう」
当時はパーカーの影響下にあるアルトサックス奏者が大勢いましたが、ポールはクールで気品のある演奏を多く残しました。またデイヴは重量感のあるバッキングが特徴で2人の率いるバンドは高い評価を得ました。